ゴールデンウィーク期間中、気になっていた映画やドラマを楽しむことにしました。最初に選んだ作品は「地面師」。正直、もともとこのドラマの存在は知りませんでした。しかし、積水ハウスの配当金を受け取ったことをきっかけに会社について調べる中で、数年前の大規模詐欺事件の存在を知り、それを題材にした小説やドラマがあることを発見しました。そして、この作品が、Netflixオリジナル作品だったことが、Netflixと契約するきっかけになりました。
作品の魅力
「地面師」はスリリングな展開とテンポの良さが魅力の作品でした。特に、登場人物たちがテーブル越しに向かい合い、駆け引きを繰り広げるシーンが多く、そのやり取りが非常に面白かったです。言葉の応酬や表情の変化に緊張感が漂い、まるで観客としてその場にいるかのような感覚を味わえました。
キャストの演技も秀逸で、それぞれのキャラクターがしっかりとした存在感を放っていました。主演はもちろん、脇役に至るまで細かい演技が光り、ストーリーに奥行きを与えていました。特に印象に残ったのは、地面師グループのリーダーであるハリソン山中というキャラクターです。冷静かつ残虐でありながら、紳士的な態度をとるというギャップが不気味で恐ろしく、独特の存在感を放っていました。こうした人物が登場することで、ドラマ全体に緊張感が増し、より深みのある作品になっていたと思います。
株式投資家として思ったこと
このドラマを観ながら、細やかながら株式投資を行う一人の投資家として考えさせられることがありました。
積水ハウスのような大企業が大規模な詐欺に巻き込まれたことは、単純な評価が難しいです。財務的な視点では大損をしているものの、それでも企業として存続し、一定の経営を維持しているという事実が、企業の体力や資本の強さを物語っています。あれほどの損失を被ったにもかかわらず、現在も倒産せずに存続できるというのは、財務の余裕や事業の安定性があるという証でもあると思いました。
また、こうした事件を経験した企業が、その後どのようにリスク管理を強化し、信頼回復に努めるかも、投資家としては重要なポイントです。組織内の意思決定や経営陣の判断が今後の企業価値にどう影響するのか、投資の判断材料になりそうです。
時間を忘れて一気見するほど引き込まれました
「地面師」は単なる犯罪ドラマではなく、人間ドラマとしての側面も強く、投資家の視点からも学びの多い作品でした。巧みな演技とスリリングな展開が際立ち、社会的な問題について考えるきっかけにもなりました。Netflixのオリジナル作品としての質の高さも感じられました。
そして何より、この作品の魅力に完全に引き込まれ、7つのエピソードを一気に視聴してしまいました。時間を忘れるほど夢中になり、物語の緊張感とキャラクターの迫力を存分に味わいました。この没入感こそが、良質なドラマの証。久々に「もう止められない!」と思える作品に出会えたことが、とても嬉しかったです。