割安株の奥にあるブランド力──マツダの今を見つめて

投資

マツダ株式会社に強く惹かれるようになったのは、株式関係書類が届いたことがきっかけでした。封筒を開け、株主通信に目を通した瞬間、そこに漂う語り口やデザインの温かみに、静かな誠実さを感じたのです。 それまで「割安株」として数値的に注目していた企業でしたが、書類を通じてブランドの哲学や企業姿勢に触れたことで、マツダという存在がぐっと身近になりました。

PBRが1倍を下回る水準で推移しているマツダは、株式市場では「割安株」として位置づけられています。しかし、その企業価値は単なる数値では語りきれない奥行きを持っています。今回は、株主としての視点から、マツダのブランド力と財務指標のギャップに注目しながら、その魅力を探ってみたいと思います。


📊財務指標と株主還元

以下は、2025年3月期時点でのマツダ株式会社の主要指標です。

項目内容
株価純資産倍率(PBR)約0.7倍(2025年8月時点)
配当金年間30円(中間15円+期末15円)
株主優待なし(ただし、株主通信に温かみある語り口あり)
自己資本比率約40%前後(安定した財務体質)
ブランド評価「人馬一体」「走る歓び」など哲学的価値が強い

マツダは安定した配当を維持しつつ、株主との対話にも誠実さを感じさせる企業です。株主通信には、単なる業績報告を超えた“語り”があり、企業としての姿勢が垣間見えます。


🚗ブランド哲学と製品思想

マツダの製品には、一貫した哲学があります。特に「人馬一体」の思想は、運転する歓びを追求する姿勢として、長年にわたりファンを魅了してきました。

  • RX-7:ロータリーエンジンを搭載した伝説的スポーツカー
  • ロータリーエンジン:マツダが世界で唯一量産化に成功した独自技術

このような技術と思想は、単なるスペック以上に“ブランドの魂”を感じさせます。


🧠市場評価とのギャップ

株価が割安であることは、投資家にとって魅力的な入り口である一方、企業の本質的価値が十分に評価されていない可能性も示唆します。マツダのように、技術力・ブランド力・誠実な企業姿勢を持つ企業が割安で放置されている現状は、ある意味で“発見の喜び”でもあります。


💬結論──感情と投資の交差点

私はRX-7が好きです。ロータリーエンジンという唯一無二の技術に、マツダの挑戦心と美学を感じています。そして、そんな企業が割安であることにも、どこか静かな魅力を感じています。
だからこそ、私はマツダの株式を保有しています。数字だけでは語れない価値が、ここにはあると信じています。

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