最後の優待と、数字で見つめる日本取引所グループとのつながり

投資

先日、日本取引所グループ(JPX)から届いた株主優待と配当通知を手にして、ちょっと感慨深い気持ちになりました。
封筒の中には、QUOカード2,000円分。これが、JPXからの“最後の優待”になると知って、少し寂しさも感じました。

🎁 QUOカードに込められた感謝の気持ち

JPXは、2025年3月末をもって株主優待制度を終了することを発表しています。
その理由は「株主間の公平性を考え、利益還元は配当を中心にしていくため」とのこと。企業としての誠実な姿勢は伝わってきますが、やっぱり優待には特別な温かみがありました。

QUOカードを手に取ると、企業とのつながりを感じられるような、ちょっとした嬉しさがありました。それがなくなるのは、やっぱり残念ですね。

💰 配当と優待を合わせた“総合利回り”を見てみる

今回の配当は、1株あたり29円。100株保有していると、年間で2,900円の配当になります。
優待と合わせて、どれくらいの利回りになるのか計算してみました。

項目内容
保有株数(最低単元)100株
投資金額154,600円(1,546円 × 100株)
年間配当金2,900円
株主優待(QUOカード)2,000円分
配当利回り約1.88%
優待利回り約1.29%
総合利回り約3.17%

数字だけ見ると、なかなか魅力的な利回りです。
でも、来年からはこの「優待利回り」がなくなるので、少し物足りなく感じるかもしれません。

📊 株価指標から見えるJPXの評価

2025年8月8日時点でのJPXの株価指標は、こんな感じです。

項目内容
銘柄名株式会社日本取引所グループ
証券コード8697
PER(株価収益率)26.47倍
PBR(株価純資産倍率)約3.5倍(推定値)

PERは少し高めですが、安定した収益を出している企業なので、安心感もあります。
PBRも高めで、市場からの信頼や期待が込められているように感じます。

📝 優待から配当へ──新しいかたちの株主還元

優待制度の終了は、企業と株主の関係が少しずつ変わっていくことを示しているのかもしれません。
これまでは、QUOカードのような“目に見える感謝”がありましたが、これからは配当という“静かな還元”が中心になります。

最後のQUOカードは、企業とのつながりを感じさせてくれる、ちょっとした記念品のようにも思えました。
これからは、数字の中にある企業の姿勢や思いを、じっくりと見つめていきたいと思います。

日本取引所グループ
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